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万博2025「令和今昔物語絵巻」体験記

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グレース
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万博2025で出会った「令和今昔物語絵巻」。
本記事では、二日間にわたり体験したその貴重な瞬間を、心をこめて綴ります。

概要

【開催日】
2025年6月3日(火)·6月4日(水)
【開催時刻】
6月3日(火)13:30~15:00/16:00~17:30
6月4日(水)11:00~12:30/14:00~15:30
【開催会場】
EXPOホール「シャインハット」


万博2025では日本からの伝統文化の発信もありました。
6月3日と4日にわたって開催された「令和今昔物語絵巻」というイベントが、シャインハットというホールで開かれました。
幸運なことに、この2日ともイベントの入場券を手に入れることができ、拝見する機会を得ました。

このビッグイベントは各日2回公演でした。
初日の1回目の公演と、二日目の最終公演に伺うことができました。
考えてみると、初日と楽日を経験させていただいたということになります。
本当に幸運でした。

イベントの概要を、覚えている範囲で書いていきます。
記憶の曖昧なところもありますし、私自身の勝手な感想も含まれますので、その点はご了承ください。
*各演目は頂いたチラシから字起ししています。難しい文字などは反映されないこともあります。

1. 大晦日 清め: 住吉大社 小笠原流追儺歩射式

出演: 小笠原清基(弓馬術礼法小笠原流次期宗家)

客席から舞台に向かって弓を放つという趣向で、もちろん観客に当たらないように配慮されていました。
放たれた矢はすべて的中。お見事でした。これで鬼や厄を祓ったのかなと思います。

2. 元旦 能「翁」奉納

出演: 金剛永謹(能楽金剛流二十六世宗家・人間国宝)、大倉源次郎(能楽小鼓方大倉流十六世宗家・人間国宝)

能楽は初体験でしたが、その初めてが人間国宝とは運が良いです。
意味は分からなくても、凄みのある迫力は伝わってきました。

3. 年始め: 和歌披講 言霊の幸ふ国

出演: 近衛忠大(五摂家筆頭・近衛家次期当主)

平安時代の儀式のような烏帽子姿の近衛氏による歌詠み。
演目前にホール周辺を歩かれていて、粋な方でした。

4. 花見・種まき: 狂言 三番三 鈴の段

出演: 茂山七五三(能楽師大藏流狂言方・人間国宝)、茂山千五郎(能楽師大藏流狂言方十四世当主)

お鈴を鳴らしながらの神道的な儀式を、狂言で見ることができて貴重でした。
今年は大豊作になりますように!

5. 盂蘭盆会: 悔過と孟蘭盆会の祈り

出演: 加藤朝胤

僧侶による祈り。水の音と涼し気な雰囲気に、観客も引き込まれていました。

6. 中秋の名月: 住吉大社 観月祭 幸納舞楽「蘭陵王」

出演: 天王寺楽所雅亮会、小野真龍(理事長)

「蘭陵王」は初めて知るもので、京劇「覇王別姫」のような印象を持ちました。
フィクションの題材になるほど人気のある人物とのことで、勉強になりました。

7. 新嘗祭: 「倭文」

出演: 井上八千代(京舞井上流五世家元・人間国宝)

井上先生の舞は本当に感動的でした。
芸事に詳しくない私でも涙が出るほどで、会場もため息に包まれていました。

8. 年納め: 能「高砂(仕舞)」

出演: 大槻文藏(シテ方観世流能楽師・人間国宝)

結婚式でもよく演奏される「高砂」。
事前に会場内で説明もあり、皆で歌うことで価値が増すとのことでした。

9. 世界平和への祈念: 調和の精神 山の声と平和の風

出演: 五條良知(総本山金峯山寺 管長)、宮澤伸幸(日本文化伝承協会専務理事)

法螺貝を吹く山伏たちが観客席から降りてきて、観客が起立して祈りを捧げました。
まるで武蔵坊弁慶のような雰囲気でした。

10. フィナーレ

出演者全員が舞台に集まり、大団円。
写真撮影もあり、出演者の方々は大変だったと思います。
拍手と喝采が鳴り止まず、スタッフの方が「すいません、私たちも片付けて帰らないといけませんので!」と声をかけるほどの盛況でした。
最後は出演者・観客・スタッフ皆が笑顔で終了しました。

お客さんたちの様子

初日の6月3日は雨。着物で来場される方も多く、雨用のコートや道行を備えていて「さすが」と感心。
万博カラーの着物を自作された方とも交流でき、素敵な思い出になりました。

楽日の6月4日は晴天かつ猛暑
紋付や金糸の帯を着た方も多く、着物慣れした方の暑さ対策には驚きました。
皆様、本当に素敵でした。

まとめ

万博でなければお目にかかれなかったであろう素晴らしい演目の数々。
出演者の皆様、関係者の方々、本当にありがとうございました。

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